#16【カラーリングやパーマをすると ①】の続きです。
パーマによるダメージは主にシスチン結合を切断し、再結合する過程で起こると以前お話ししました。
では、パーマをかけているとき髪の中では具体的にどんなことが起こっているのでしょう。
髪の毛のシスチン結合は建築物に例えると骨組みのようなもの。
この骨組みをいったん切り離し(1剤処理)、もう一度組み直す(2剤処理)作用が起きています。
この切り離しと組み直しが正確に行われないと建物の強度は落ちてしまいます。
基礎が不安定な建物はすぐに崩れてしまう。髪にも同じことが言えます。
一度切断したシスチン結合を確実に再結合させることが安全なパーマの第一歩。
美容師による薬剤の選定、時間管理などが重要です。
また、1剤処理において過剰に反応させてしまうとチリつき(ビビリ、過収縮と言います)が起こります。
これを防ぐためには薬剤の選定や時間管理はもちろんですが、いかに負担を少なく作用させるかがポイントです。
そのために前処理剤やパーマと同時にトリートメントを使用して保護したり、超音波施術により通常よりも弱い薬を物理的な力で髪の内部に浸透させる。
というよな技術も最近では使われ始めています。