ヘアケアブログ#59【マイナスイオンドライヤー全盛の時代に】







最近では市販でもプロ用でも “マイナスイオン” のドライヤーが多く、実際相当な割合で普及していると思います。

ちなみに TRIBECA WEST にはマイナスイオンドライヤーしかありません。


《髪がサラサラになる》


そんなイメージで愛用者も多い製品ですが、果たしてすべての人にとってプラスな物なのか。

今回はそんなお話。

ちなみに、

マイナスイオンドライヤーを否定する物ではありません。むしろ愛用者。
自宅でも仕事でも使ってます。

※マイナスイオンが髪に良いかどうかの議論もありますが、そのへんはこちらでは割愛します。またの機会に。→こんな議論もあるみたいで。


先日いらっしゃったお客様はとても髪が細く、すぐにペタッとしてしまいボリュームを出すのに苦労されているそう。

いわゆる猫っ毛というやつです。

はじめにお話を伺うと、とても普段の乾かし方を工夫されていて、美容師に教わったわけでもないのに(美容師目線で見ても)とても理にかなったドライヤーのかけかたをされているようでした。

そして一通り施術も終わり、ブローで仕上げようというとき。

どんなに乾かしてもボリュームが出ない…orz

(ボリュームを出すような乾かし方にはテクニックがあり、それを実践しているのに)


そのお客様は完全に乾いているはずの髪をさわって、なんか濡れてる感じがするからもっと乾かしてください」と…
 ↓
僕「かしこまりました。もう少し乾かしましょうか」(もう乾いてるんだけどな…)
 ↓
さらにドライヤー。
 ↓
僕(さすがに傷むからもうこの辺で…)「いかがですか?」
 ↓
お客様「なんかまだ濡れてる感じがするからもっと乾かしてください」
 ↓
僕「もう乾いてますよ…」
 ↓
お客様「…んでもなんか…」


みたいなループに。。。

このお客様は普段は “マイナスイオンではない” (古いタイプの業務用のハイパワー)ドライヤーを使っているそうで、少し乾かしすぎくらいに乾かして(パサつきで)ふわっとボリュームを出しているそう。

なのでサラッと仕上がるマイナスイオンドライヤーではまったくボリュームが出ず、さらに乾いていないように感じてしまったようです。

その後ブラシでボリュームが出るようになんとかブローし、カーラーで巻いて仕上げましたが、美容室ではできてもこの仕上げはおそらく自分ではできない。



道具や薬剤は日々進化していて、どんどん使用感や仕上りが良くなっています。

もちろん改良されていくことはすばらしいことでこれからもされていくべきだと思います。

けど…

なりたい雰囲気によっては “最新の”、“みんなが良いと使うもの” が必ずしもあてはまるものではないんだなと。

たしかにサラサラに仕上がるドライヤーはボリュームを出したいかたにとっては必要ではない。

無条件に自分の価値観で使ったりオススメはできないなと。

《求める仕上りに最適な提案を》ということを再確認。

たまにはこんな感想の話も。


荒巻充のヘアスタイル
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荒巻充のヘアケア、ヘアスタイルまとめ
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